GlossWell Type Anti-Viralとは
抗微生物特殊塗料 : GlossWell Type Anti-Viral ( グロスウェル タイプ アンチ バイラル ) とは、無機系ガラスコーティング剤をベースにウイルス / 細菌 / 真菌 などの微生物全般に対し、抗微生物機能を発揮する微生物細胞破壊型抗菌剤 : 特殊型第4級アンモニウム塩を分散配合した新しい特殊塗料です。塗料と言う特異なスタンスを有するGlossWell Type Anti-Viralは既存の物に対しその施工面に極めて長い持続性能を有する強靭な抗除菌塗膜を任意で付与する事が可能です。[ 日本製 ]
GlossWell Type Anti-Viral 設計監修 : 徳島大学名誉教授 高麗寛紀。
長年に渡り微生物制御の研究に賭けたまさに研究者達の英知の結晶がここに在ります。
用途別 : 4品目をご用意
ウイルス細菌試験データ
過去数年間の間、一般財団法人 : 日本繊維製品品質技術センター 神戸試験センター (QTEC) にて、GlossWell Type Anti-Viral 各品番における抗ウィルス抗細菌性能に関する各種試験を実施致しております。試験結果の詳細に関しましては以下リンク先にてご確認下さい。
主な特徴・ポイント
- 01 : 抗ウイルス・抗細菌性能を有する。
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ウイルス各種 (変異株ウイルス各種を含む) / 細菌各種 / 真菌各種に有効。
- 02 : 短時間で抗ウイルス性能を発揮。
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特殊型第4級アンモニウム塩は即効性に優れる。
- 03 : 超撥水・超撥油性能に優れる。
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指紋 / 各種油性成分 / 血液や体液 / 汚物などを簡単に除去する事が可能です。
- 04 : 簡単な塗装により施工が可能。
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密着性に優れた硬化塗膜を形成。
– 各種基材に対し1コートで施工可能。 - 05 : 耐溶剤性や電気絶縁性に優れる。
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塗膜は不燃性です。
- 06 : 硬化後の塗膜は無色透明。
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平滑性に富んだ滑らかな最終塗膜を形成。
施工方法紹介
微生物を寄付けないメカニズム
1 ) GlossWell施工後の塗膜上には無数の微生物細胞破壊型抗菌剤 : 特殊型第4級アンモニウム塩が配列されます。
2 ) 即効性能にも優れる特殊型第4級アンモニウム塩は、ウイルスや細菌がその塗膜に触れた瞬間、物理化学的な作用によりその細胞表層を破壊します。
3 ) 更に特殊型第4級アンモニウム塩は微生物の細胞内に侵入した際に酸素を発生。その酸素は瞬時に活性酸素種に変化し更に強力な抗微生物制御作用を示します。
4 ) また特殊型第4級アンモニウム塩は微生物細胞表面の親水性や疎水性などの性質、また周辺環境のpHにも影響を受けない為、結果殆どの微生物 (ウイルス/細菌/真菌) に対し強い制御効果を示します。
GlossWell Type Anti-Viral の構造
GlossWell Type Anti-Viral は各種機材に対して強い密着性能を有する一液性特殊セラミック塗料 (バインダーと称します) 中に、抗微生物成分である特殊型第4級アンモニウム塩が配列された構造となっています。
エンベロープ膜を有するウイルスの構造
ウイルスを寄せ付けないメカニズム
GlossWell Type Anti-Viral に含まれる特殊型第4級アンモニウム塩の抗ウイルス抗細菌機能に関するメカニズムを解説した図です。抗微生物成分である特殊型第4級アンモニウム塩がウイルスのエンベロープ膜に触れ効果を発揮。細菌の細胞壁にも同様な効果を発揮し、ウイルスや微生物全般を寄せ付けません。
抗微生物塗料である事の重要性
肌着や衣類、寝具、メガネフレーム、電車などの吊革、まな板、シューズ等々、製造段階で抗菌機能を付与された製品は世の中に多々存在していますが、建築設備、車両設備、既存製品等々『既にそこに在る物 / 既にそこに存在をする物 / 動かしようの無い物 / 製品として存在する物』に対しての抗菌対策となりますとこれは一筋縄では行きません。そうした既存の物や物品に対してのアルコール等による “消毒” は可能でありますが “抗ウイルス抗細菌となる環境” を作り出そうとした際、果たして世の中に一体どれ程の手立てが存在するのでしょうか?
そこで導きだされた解決策の答えが抗微生物機能を有する塗料の開発でありました。塗料であればただそこに塗るだけですので『既にそこに在る物 / 既にそこに存在をする物 / 動かしようの無い物 / 製品として存在する物』に対し、またそれが複雑な形状であっても更には施工面積の大小に関わらず、自由且つ意のままに抗微生物環境を作り出す事が出来ます。GlossWell Type Anti-Viralはまさにそうした発想の元に創られた特殊塗料であり、優れた抗微生物機能また超撥水性能や超撥油性能が付与されています。また自然界に存在をする無機質系ガラスが塗料全体のベースとなっており、その特性を生かし各種基材との強力な密着性能 (シロキサン結合) にも優れます。完全硬化後の塗膜は無色透明。またその触感も非常に滑らかであり、既存のモノに施工を行なったとしても外観上の違和感は全く無いと言っても過言ではありません。1コートのみで完結する塗料ですので施工方法は至って簡単。勿論どなたでもご施工が可能です。
抗微生物環境とは
抗微生物環境とは『様々な環境下においてウイルスや細菌が活動しずらい環境である事』を意味します。ウイルスの場合は感染先の細胞内でしか増殖をする事が出来ませんが、一般的な環境下において比較的長時間生存する事の出来るウイルスの存在も確認されています。特に不特定多数の人々が触れる物や危険箇所と判断をされる場所などに対し予め抗ウイルス抗細菌対策を施し準備しをする事は、今後『ニューノーマル時代』を迎えるにあたり重要なソーシャル・ポイントになると予想されます。
GlossWell Type Anti-Viral 施工済み証表
◯ GlossWell Type Anti-Viralの施工済み表示用ステッカーをご用意させて頂いております。抗微生物対策済みの訴求にお役立て下さい。
◯ ご注文の際、その容量に応じた枚数をご無料にてお付けさせて頂きます。
人体安全性試験 : SIAAで求められる安全性基準
GlossWell Type Anti-Viral シリーズは、SIAA (抗菌製品技術協議会) で求められる人体に対する安全性に関する項目全てにおいて基準適合致しております。
試験項目 | 確認事項 | 試験法 | SIAA安全性基準 | 結果 |
---|---|---|---|---|
急性経口毒性 | 飲み込んだ時の有害性 | ラット/マウスに対する単回投与試験 | LD50が2,000mg/kg以上 | 2,000mg/kg以上 / 基準適合 |
皮膚一次刺激性 | 長く触れた際の炎症など | ウサギを用いる皮膚一次刺激性試験 | P.L.I(一次刺激性指数)が2.00未満 | P.L.I:1.3 / 基準適合 |
変異原性 | DNAへの影響 | ※ 原則、Ames試験 | 突然変異誘起性が陰性であること | 陰性 / 基準適合 |
皮膚感作性 | アレルギー | ※ Maximization test | 陰性であること | 陰性 / 基準適合 |
※ Ames試験:自身でアミノ酸を作れない細菌が抗ウイルス剤の作用により、DNA変異し、アミノ酸を作れるようになるか否かを確認する試験。
※ Maximization test:抗ウイルス剤を含む溶液を皮内注射し、一定期間後の皮膚反応を評価。
皮膚一次刺激性の評価
またSIAA (抗菌製品技術協議会) で求められる安全性基準項目には含まれない24時間閉塞パッチテストも行なっており、皮膚一次刺激性の評価も行なっております。
24時間閉鎖パッチテスト | 皮膚刺激指数 : 0.0 / 分類 : 安全品
◯ GlossWell #360 Type Anti-Viral を適用した皮膚テスト用テープを被験者背部に24時間貼付。被験部位に生じた紅斑 / 浮腫 / 丘疹等の皮膚反応を医師が目視判定した。
◯ GlossWell #360 Type Anti-Viral を適用したテープ剥離1時間後および24時間後の皮膚刺激指数の算出とその判定を本邦基準に従って行ったところ、
◯ GlossWell #360 Type Anti-Viral の 皮膚刺激指数は0.0を示し「安全品」に分類 された。
GlossWell 塗膜性能表一覧
試験項目 | 試験条件 | 試験結果 |
---|---|---|
硬度 | 三菱鉛筆ユニを使用 | 2H |
付着性試験 | 2㎜方眼100個作成、セロテープ剥離テスト | 100/100 |
耐衝撃試験 | JIS K 5600-5-3 落球試験に準ずる。300g×500㎜(直径25.4㎜) | 異常なし |
耐酸試験 | 5%硫酸水溶液スポットテスト、23℃×6時間 | 異常なし |
1 ) 耐溶剤性 | 1 ) ラビングテスト (500g荷重/10往復) | 異常なし |
1 ) 耐溶剤性 | 2 )エタノール | 異常なし |
3 ) 耐溶剤性 | 3 )トルエン | 異常なし |
4 ) 耐溶剤性 | 4 )メチルエチルケトン | 異常なし |
耐温水性 | 40℃温水浸漬、100時間 | 異常なし |
1 ) 耐汚染性 | 1 ) 油性マジック(黒/赤)乾布拭取り | 異常なし |
2 ) 耐汚染性 | 2 ) カーボンブラックにて汚染、汚染面と非汚染面の色差 | ⊿E=0.5以下 |
耐候性 | サンシャインウェザオメーター(2000時間) 光沢保持率 | 80%以上 |
耐冷熱サイクル | 60℃×3hr ⇔ -20℃×3hr (10サイクル) | 異常なし |
耐塩水噴霧性 | 35℃ / 5%食塩水 / 500時間 | 異常なし |
体積抵抗率 | JIS K6249に準拠 / Ω・cm | 4.0×10 : 15乗 |
絶縁耐圧 | KV/0.1mm | 5.8 |
RoHS指令物質 | 含有せず |
※ 素材:ボンデ鋼板 / 膜厚:6~8μm / 硬化条件:80℃×30分乾燥後、室温下で5日間放置。
※ 上記数値は参考値であり規格値ではありません。